FOOTサイズと書きましたが、これはキャッチコピーで、本意は下図に示す足 の可動部の長さです。 |
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可動部の長さが長くなると、計算上はスピードが上がります。 足の可動部の長さ13.5cmを14.5cmに変えると 約0.1m/sのスピードアップになり、100mのタイムが約0.2秒短縮します。 計算結果のグラフを示します。 |
「可動部を伸ばすなんて、無いものねだりじゃないか!」と言われるムキもあり ましょうが、さにあらず、下図のように足指の後ろを浮かせることができれば、 この長さが伸びます。 |
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そのためのトレーニングとして次のことが考えられます。 ■スクワットでつま先立ちするとき、拇指球で留めず、指の腹で立つ。 ■歩くとき、常に足の指で地面を掴むようにする。 バレーリーナがトウシューズでつま先立ってある程度の時間を踊っていま すので、肉体的に可能な動作であると言えますが、故障予防を考えておか ないといけないでしょう。 # 実のランナーで実測したものではなく、計算上の理屈ですから、 フロンティア精神が旺盛な方に試行していただければ、と思います。 なお、定性的ですが、これに因む記述が下記サイトにあります。 http://www.athome-academy.jp/archive/medicine/0000000207_all.html 足の指の力は、踏ん張りや走力に影響する。 http://mft.jp/basic_walk1.htm 足指使って歩いていますか? (追記 2019年7月5日) ケツ割れするランナーがいます。 このようなランナーは、壁に尻を当てて直立した後、屈伸運動で腰を上下に動かすと、尻が壁を押します。 同様の動きが接地初期に生じます。あるランナーはこれを「お尻が後に残る」と言語化しました。定点から撮影した動画で分るものではありません。疾走するランナーに並走するカメラなら2cm程度前後に揺れるのが見えるでしょう。 接地初期に腰が後退する時、これを食い止めるのが大臀筋でありハムストリングの上部です。 ケツ割れの原因は、ここで消費する強大な筋力です。「お尻が後に残る」ことが無ければ使う必要のない筋力です。これは単なる無駄遣いでは済みません。 接地後期は重心に乗り込んだ体幹を勢いよく前に押し出す時ですが、最早押し出すパワーが残っていない、という事態に至ることがあります。由々しき問題です。 足指使って200m歩くと、その直後は屈伸運動しても尻が壁を押しません。 お試しあれ。 |